エネルギー業界での経験と、商社ならではのチャレンジ精神で事業者が主導する 電力改革を実現したい。経営企画部 部長 椎橋 航一郎

丸紅新電力という会社に魂を入れる仕事。

経営企画部の仕事には大きく3つの柱があります。

第1は、経営体制の強化です。丸紅として2002年より国内電力小売事業を展開しており、自社電源を保有し、高度な需給運用スキル・電源調達スキルを通じた安定供給実績があるものの、全面自由化をはじめとした環境変化に対応するために経営体制を強化していく必要があります。持続的成長の為には現状に甘んじることなく、理想像を追求する姿勢が大事です。現状と理想のギャップを認識し、ギャップを解消するために、例えば、経営目標に対して各部門が果たすべき機能は何なのか、社員一人ひとりが何をなすべきなのかを今一度「再定義」する必要があります。営業部門なら、競争環境が日々変化するなかで、どの顧客を獲得すればどれくらいの売上・利益に結びつくのかを再検証し、日頃の業務フローの見直しから必要に応じてスタッフの評価基準も関係部署と協力して慎重に検討します。また、戦略を実行するにあたり必要な人物像を再定義し、どのタイミングでどのリソースを強化するのかという採用プランづくりなども行います。

第2は、お客様や株主に対して説明責任を果たすことです。当社は丸紅が100%出資する子会社ですから、丸紅に対するコミットメントとして予算を立て、その達成に向けて、予算統制などの内部管理を行い、実際の収支に予算とのギャップが生じた場合には、それをどうやって解消していくか、具体的な施策として提示します。最重要のステークホルダーとも言えるお客様に対してはオープンで公正な対応を日々心がけます。4月より一般家庭を含む低圧分野に参入したことにより、この点の重要性は増していると考えています。

そして第3が、成長戦略のデザインです。今後、国内の電力市場がどう変化していくか、その中で丸紅新電力がどういった戦略をとるべきなのか、実務とは一歩離れ、お客様、社会に対してどういった価値を提供していくべきなのか、丸紅新電力は今後どの方向に向かうべきなのか、中長期的な視点から検討を行います。丸紅グループとしては海外での豊富な経験・知見がありますのでそれをどう国内市場で活かしていくのかというのも重要な仕事の一つです。

10年後、20年後に、「丸紅新電力が、電気事業をいい方向に導いてくれた」と言ってもらえるような仕事をしたい。

私は2014年12月に丸紅に入社しました。以前よりエネルギー業界に身を置いておりましたが、「エネルギー分野で、次に何が起きるのか」を常に考えながら仕事をしてきたつもりです。 その後、東日本大震災を機に、電力業界はダイナミックな変革期を迎えました。そんな状況の中で、「先手を打って新しいことにチャレンジできる場」として、 商社というフィールドに魅力を感じたことが入社のきっかけです。

「電気事業」は過去この事業に関わった人々の努力や知恵の上に成り立っており、エネルギー基盤を支える基幹産業・社会インフラとして安定供給の使命を引き続き果たしていくことが大事だと考えております。 この「変わらない使命」をベースに、多様化するお客様のニーズにお応えするために今までに無い視点で新たな売り方・メニュー(変わるもの)を考えることの先に新たな価値が生まれると考えております。 新たな価値創造の分野で我々がプレゼンスを発揮し、パートナーと“win-winの関係”を築いていくかが私たちを含む新規参入者にとって“更なる成長のカギ”だと思っています。 その意味で、電気事業の歴史・構造を正しく理解し、他の有力事業者とも対等に会話ができる人材を数多く育てていくことも、経営企画部の重要なミッションだと考えています。

私は以前から「電力業界を本当の意味で活性化するためには、有力プレイヤー同士が切磋琢磨する環境が重要」と感じておりました。 既存の電力会社同士の競争は勿論ですが、非ユーティリティの中からも別の強みを持って既存の電力会社に対抗できるプレイヤー・極が登場することが不可欠だと考えています。 ルールメーカーが規制緩和を進めても、きちんと電力事業を担うことができる“健全なライバル”が存在しなければ、本当の意味での電力改革にはつながりません。 新規参入者である丸紅新電力を軸に、その“健全なライバル群”を創造することにチャレンジしたいと思っております。

歴史を変えると言っては大袈裟ですが、10年後、20年後に「結果的にあの時の丸紅新電力の判断・アクションが、電力業界をいい方向に誘導してくれた」と言ってもらえるような仕事ができれば本望です。