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高圧電力と低圧電力の違いや確認方法をわかりやすく解説


高圧電力と低圧電力の違いや確認方法をわかりやすく解説

2000年に電力の小売自由化(大規模工場やデパート・オフィスビル等が利用する特別高圧のみ対象)が始まり、電力会社(新電力)の新規参入が段階的に認められてきました。2004年4月・2005年4月には、高圧区分の電力小売(高圧電力)の自由化も決定し、中小規模のビルや工場において、利用者が電力会社を自由に選べるようになりました。[1]

高圧電力は、主にどういった用途で使われているのでしょうか。
また、一般家庭や商店などで利用される低圧電力との違いは何でしょうか。

本記事では、高圧電力の特徴や低圧電力との違い、高圧電力と低圧電力を見分ける方法を詳しく解説します。

[1]資源エネルギー庁「電力の小売全面自由化って何?」

 

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<目次>

1.高圧電力とは?

2.高圧電力と低圧電力の違い

3.高圧電力と低圧電力の確認方法

4.まとめ


 

高圧電力とは?

高圧電力とは?

高圧電力とは、電力会社によって提供される電力の契約区分の一つです。主に高圧電力は、中小規模のビルや工場などに供給されています。

高圧電力は、契約電力が50kW以上~2,000kW未満のものを指します。また、電気設備に関する技術基準を定める省令によって、供給電圧が直流で750V超~7,000V以下、交流で600V超~7,000V以下と基準が定められています。[2]

 

契約区分 電圧 契約電力 電力自由化 供給先
低圧 直流:750V以下
交流:600V以下
50kW未満 2016年4月から 一般家庭や商店など
高圧 直流:750V超~7,000V以下
交流:600V超~7,000V以下
500kW以上
50kW~500kW未満
2004年4月・2005年4月から 中小ビルや中小規模工場など
特別高圧 7,000V超 2,000kW以上 2000年3月から 大規模工場やデパート、大型のオフィスビルなど

 

高圧電力は、標準電圧6,000Vの電気で送られてくるため、利用する際は受電設備(キュービクル)を設置し、利用者側で100Vや200Vに変圧する必要があります。

[2]e-Gov法令検索「電気設備に関する技術基準を定める省令」第2条

 

高圧電力は2種類ある

先述したように、高圧電力の契約電力の範囲は50kW以上~2,000kW未満と幅が広く設けられています。そのため、高圧電力の料金プランは、電力消費量が少ない事業者向けの高圧電力A(高圧小口)と、電力消費量が大きい事業者向けの高圧電力B(高圧大口)の2種類に分かれています。

 

料金プラン 契約電力 契約方法 供給先
高圧電力A(高圧小口) 50kW以上~500kW未満 実量制 小規模な工場やオフィスビルなど
高圧電力B(高圧大口) 500kW以上~2,000kW未満 協議制 中規模の工場やオフィスビル、スーパーマーケットなど

 

高圧電力Aは50kW以上~500kW未満の電力が供給される方式で、主に小規模な工場やオフィスビルで利用されます。一方、高圧電力Bは500kW以上~2,000kW未満の電力が供給され、高圧電力Aの利用者よりも消費電力量が多い、中規模の工場やオフィスビル、スーパーマーケットなどで利用される場合がほとんどです。

また高圧電力Aと高圧電力Bでは、契約方法も異なります。高圧電力Aは実量制によって契約電力を決定し、高圧電力Bでは電力会社と利用者の協議に基づく協議制で契約電力を決定しています。

実量制は、過去1年間でピークとなる最大需要電力(デマンド値)に基づいて契約電力が決められますが、高圧電力Bは電力会社と利用者の協議によって契約電力が決まる方法です。ただし、協議制を採用する場合も、契約電力を協議する際に最大電力需要を参考にする点は変わりません。

なお、契約区分が特別高圧(2,000kW以上)の場合も、契約電力の決め方は協議制です。

 

高圧電力と低圧電力の違い

高圧電力と低圧電力の違い

中小規模のビルや工場に供給される高圧電力に対して、主に一般家庭や商店で利用されているのが低圧電力です。

ここでは、高圧電力と低圧電力の違いに関して、契約電力、電気料金、供給方法の3つの観点から詳しく説明します。

高圧電力と低圧電力では、特に電気料金に大きな違いがあります。

 

契約電力の違い

高圧電力と低圧電力では、毎月使用できる電力(=契約電力)が違います。高圧電力の場合、電力を50kWから2,000kWまで利用できますが、低圧電力は毎月50kW未満の電力しか利用できません。

 

電気料金の違い

電気料金のうち、基本料金の部分は契約電力に基づいて決められています。そのため、契約電力が大きいほど基本料金も高くなります。また高圧電力の場合、後述する受電設備(キュービクル)を設置する費用など、電気代以外の固定費がかかるのも特徴です。

ただし、高圧電力の場合、供給電力の変圧を利用者側が行う仕組みになっていることから、1kWh当たりの電力量料金単価は低圧電力よりも低く設定されているのが特徴です。毎月電気をたくさん使う場合は、キュービクルの設置費用を考慮しても、高圧電力の方が電気料金(電力量料金)を抑えて使用することが可能です。

電気料金を少しでも抑えたい場合は、工場や事業所で使用している電力量に見合った受電契約を結びましょう。

 

供給方法の違い

高圧電力も低圧電力も、発電所で作られた電気が送られてくる経路そのものは同じです。電気抵抗によるロスを軽減するため、まず超高圧で電気を送り出し、その後段階的に電圧を下げていきます。

 

  1.  発電所
  2.  超高圧変電所
  3.  一次変電所
  4.  二次変電所
  5.  中間変電所
  6.  配電用変電所

 

低圧電力の場合、配電用変電所に送られた電力は柱上変圧器(トランス)を経由し、一般家庭や商店などに送られます。高圧電力の場合は、利用者側で専用のキュービクルを設置し、電圧を100Vや200Vに下げる必要があります。

キュービクルが必要な理由は、高圧電力では標準電圧6,000V(公称電圧6,600V)の高圧で電気が送られてくるからです。低圧電力の場合、750V(交流は600V)以下の低圧で電気が送られてくるため、通常の柱上変圧器だけで対応できます。

 

高圧電力と低圧電力の確認方法

高圧電力と低圧電力の確認方法

自社の受電契約が高圧電力か、低圧電力かが分からない場合、確認する方法は2つあります。

 

  • キュービクルの有無で確認する
  • 請求書で確認する

 

キュービクルの有無で確認する

キュービクルの図

先述したように、高圧電力は受電設備(キュービクル)を設置する必要があります。工場や事業所内にキュービクル(変電設備と書かれた機器)があれば、低圧電力ではなく、高圧電力で受電契約を結んでいることが分かります。

 

請求書で確認する

請求書が手元にある場合は、契約種別の欄を確認しましょう。契約種別の欄に「高圧」の記載があれば、高圧電力を利用していることが分かります。契約種別の欄に電力会社独自のプラン名が書かれている場合は、供給電圧の項目を確認してください。供給電圧が6,000V以上の場合、低圧電力ではなく高圧電力が供給されています。

 

まとめ

高圧電力は、主に中小規模のビルや工場に供給される電力のことで、契約電力は50kW以上~2,000kW未満です。契約電力の範囲が広いため、契約電力が50kW以上~500kW未満のプランは高圧電力A(高圧小口)、500kW以上~2,000kW未満のプランは高圧電力B(高圧大口)と区別されています。高圧電力の種類によって契約方法が異なるため、受電契約の仕組みについて知っておきましょう。

中小規模のビルや工場で利用される高圧電力に対して、一般家庭や商店向けの受電契約を低圧電力といいます。受電契約が高圧電力か低圧電力かは、キュービクルの有無や請求書の契約種別の欄で簡単に確認できます。高圧電力と低圧電力の違いを知って、自社に合った受電契約を結ぶことが大切です。

 

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