INTERVIEW 100年後につなげたいものがある 三鷹の森ジブリ美術館館長 中島清文
丸紅新電力の電気料金メニュー「プランG」では、お客さまからいただいた電気料金の一部を、森と緑の保全活動に役立てています。その一環として、「三鷹の森ジブリ美術館」に電力を供給するとともに、その活動を支援しています。今回は、三鷹の森ジブリ美術館の中島清文館長に、お話をうかがいました。
常に手を入れることで、本物は、本物であり続ける。

「三鷹の森ジブリ美術館」(以下、ジブリ美術館)は、昨年、開館15周年を迎えたのを機に、2か月にわたるリニューアル工事を実施し、美しく生まれ変わりました。そして今年1月には、開館以来の通算入場者数が1000万人を突破しました。これもひとえに、当館を愛し、世界中から足を運んでくださるファンの皆さま、そして地域の方々や協賛各社のおかげだと感謝しています。

僕の夢は、この美術館を「奈良の大仏」にすることなんです。つまり、日本人なら誰もが生涯に一度は訪れたいと思うような場所、そして50年、100年と年を経るごとに、ますます魅力を増していくような場所にしていきたいのです。そのためには、美術館そのものはもちろん、井の頭公園と溶け合う豊かな植栽など、さまざまな手入れを続けていくことが欠かせません。

ジブリ美術館は、建物から細部に至るまで、“本物”でつくられています。漆喰の外壁をはじめ、館内のステンドグラス、木製の床や扉、ドアの取っ手など、多くが職人の手で、ひとつひとつ手づくりされているのです。そこには、「子どもたちに、ぜひ“本物”を見て、ふれて、感じてほしい」という宮崎駿の思いがこめられています。

丸紅新電力から「プランG」を通じた支援の提案をいただいたのは、ちょうど開館15周年のタイミングでした。このジブリ美術館を、今後も「本物の魅力に満ちた場所」として維持存続させるためには、簡単にはいかないんです。丸紅新電力さんが継続的にジブリ美術館の支援をしてくださることは、たいへんありがたいですね。

スタジオジブリと丸紅新電力が「オリジナル一輪挿し」にこめた思い

最初に「プランG」の話を聞いたとき、「丸紅グループは再生可能エネルギーを活用した電源開発に力を入れているんです」という言葉が深く印象に残りました。日本各地で地道に小水力発電所の開発を進め、太陽光発電や木質バイオマス発電、風力発電所の開発にも積極的に参画していると聞き、スタジオジブリの理念に通じるものを感じました。この出会いは、まさに“縁”だと思います。

昨年の5月、丸紅新電力の西山社長と、岐阜県高山市にあるオークヴィレッジの工房を訪ねました。オークヴィレッジは、「プランG」加入者に贈られる「オリジナル一輪挿し」を製作してくれている会社です。実はオークヴィレッジさんには、以前から、ジブリ美術館のショップで販売している「トトロMOKURIN(木鈴)」や「オリジナルストラップ」などを製作してもらっているんですよ。

※画像はイメージです。 「一輪挿し」に込めた思い 未来につながる森 私たちは、「木という身近な素材を使い、環境との共生を目指したものづくりを実践することが社会的責任」というオークヴィレッジの考え方に共感しています。だから、丸紅新電力から「プランGに加入してくれた契約者の方に、何かプレゼントをしたいんです」と相談を受けたとき、まず頭に浮かんだのがオークヴィレッジでした。「彼らなら、プランGにこめられた思いを形にしてくれる」と直感したんです。

時間をかけて乾燥させた材料を切り出し、サンドペーパーで角を丸め、微妙な力加減で焼き印を押す…… その工程を食い入るように見つめていた西山社長が「すごい! 本当にすべてが手仕事なんですね」と感激している姿を見て、私も、まるで自分が褒められたような誇らしい気持ちになりました。この製作プロセスを通じて、ジブリと丸紅新電力の絆が深まったような気がします。プランGの契約者の皆さんにも。一輪挿しにこめられた思いを、ぜひ共有してほしいですね。

「プランG」が結んだ縁を皆さんとともに深めていきたい

「プランG」が結んだ縁によって、丸紅新電力、トトロのふるさと基金、オークヴィレッジ、そしてスタジオジブリという4つの主体がつながりました。

丸紅新電力は「電気の購入を通じて、利用者に環境問題やエネルギー事情について考える機会を創出する」、トトロのふるさと基金は「市民から寄付を募り、土地を購入して手入れをすることで、貴重な里山の環境を守る」、オークヴィレッジは「日本の“木の文化”と伝統技術を継承・発展させる」そしてジブリ美術館は「三鷹の森と調和しながら、子どもたちに、きれいなもの、おもしろいものを発見する場」。4者の役割やミッションはそれぞれ異なります。でも、この4者は、「いま、自分たちが行動しなければ、大切なものが失われてしまう」という強い思いを共有しています。

西山社長と私がオークヴィレッジの工房を訪ねたり、ジブリ美術館のスタッフや丸紅新電力の社員が、トトロのふるさと基金の活動に参加したり…… プランGをきっかけに、さまざまな活動が新たに始まってきています。

100年後につなげたいものがある…… 今後はこの思いを「プランG」契約者の方々とも共有しながら、さまざまな企画につなげていきたいですね。

取材日:2017年6月

三鷹の森ジブリ美術館 新企画展示 「食べるを描く。」

三鷹の森ジブリ美術館では、2017年5月27日(土)から2018年5月(予定)まで、企画展示「食べるを描く。」を開催しています。丸紅新電力は、この企画展に協賛しています。

スタジオジブリの作品は、日常を丹念に描き、日々の営みをきちんと表現していることが特徴のひとつに挙げられます。中でも、特に印象的なのが「食事シーン」ではないでしょうか。 「天空の城ラピュタ」の中でパズーとシータが"目玉焼きトースト"を一緒に食べるシーン、「千と千尋の神隠し」で千尋がハクにもらった"おにぎり"を涙を流しながら食べるシーン、「ハウルの動く城」の中でハウルが"ベーコンエッグ"を作り、ソフィーとマルクルとみんなで食べるシーンなど、ジブリファンなら、印象的な食べ物や食事シーンをいくつも思い出せることでしょう。

こうした演出効果を可能にしているのが、「おいしそうな食べ物」と「食べる人の表情や仕草」をこまやかに描き出す「作画の力」です。セリフで語らずとも画面から、おいしさや幸せな気分が伝わってきます。この企画展示では、「食べものが本物よりもおいしそうに見え、幸せな気分にさせてくれる食事のシーンはどのように描かれているのか?」について紹介していきます。この展示を通じて、映画を豊かに、生き生きとみせる "食のシーン"について、さらに理解を深めてみませんか?

※三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制です。
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