〝人と木の文化〟を守り育てる「オークヴィレッジ」が製作します。

今回、「オリジナル一輪挿し」の製作を担当してくれたのは、岐阜県高山市に本社を置くオークヴィレッジ株式会社。
同社では1974年の創設当初から、「木という身近な素材を使い、環境との共生を目指したものづくりを実践することが社会的責任」と考えてきました。

これを実現するために、

  • ・100年かかって育った木は
    100年使えるものに
  • ・お椀から建物まで
  • ・子ども一人、ドングリ一粒

という3つの理念を掲げ、古くから日本人が育んできた「人と木の文化」に根ざした、さまざまな活動を続けています。

オークヴィレッジの取り組み①「バットの森づくり」

そのひとつが「バットの森づくり」。
これは、「一流選手の木製バットをつくるために使われる、国内では急激な減少傾向にあるアオダモの木を植え育て、いつか未来の野球少年に届けよう!」という取り組みです。

オークヴィレッジでは、バットを製造する際に、割れや節が原因で「不適格」となった材料を、キーホルダーや小物などの木工品に加工して販売するという有効活用を行っています。その売上の一部は「バットの森基金」としてNPO法人ドングリの会へ寄付され、将来バットになる木の植樹や育樹活動に役立てられています。

オークヴィレッジの取り組み②「森林たくみ塾」

「森林たくみ塾」は、オークグループの組織のひとつ。1991年に「木の総合教育機関」として開塾し、これまでに数多くの家具職人を輩出しています。再生産可能な「木」という素材への知識と、それを活かす技術を持ち、「“ものづくりの力”を社会的課題の解決に役立てられる人材」の育成を目指しています。また、NPO法人ドングリの会の活動を通じた広葉樹の森林づくりや、環境教育プログラムを通した若者の育成なども行っています。

丸紅新電力では、こうしたオークヴィレッジの理念・活動に共感し、「オリジナル一輪挿し」の製作を依頼しました。

「オリジナル一輪挿し」ができるまで

材料は「ミズメザクラ」

今回、「オリジナル一輪挿し」に使用する材料は、樹齢70年の「ミズメザクラ」です。
ミズメザクラはカバノキ科の落葉高木で、本州、四国、九州の山地に広く分布しています。堅く、粘り強く、狂いにくいという特性を持つため、古くから、さまざまな木工芸品に広く利用されてきました。木目の美しさとともに、油分を多く含んでいるため美しい艶(つや)が特徴で、使い込むほどに味わいが増していきます。

加工

急激な乾燥により変形したり割れたりすることのないように、時間をかけて乾燥させたミズメザクラを、機械を使って一輪挿しの形に切り出します。国産の木を無垢材(合板や集成材ではなく、使用する形状で丸太から切り出した木材)のまま加工しているため、工房にふんわりと漂う木の香りは“日本の森の香り”そのものです。

面取り

角を滑らかにするため、「面取り」という作業を行います。機械ヤスリを使って面取りを行い、これで終了……と思ったら、さらに別の職人さんが手仕事でサンドペーパーによるヤスリがけを行っています。最後に手でヤスリがけをすることで、木に艶を出すとともに、製品ひとつひとつの表情が違ってくるのだとか。こうした“ひと手間”が、使う人の“愛着”につながるのです。

焼印

焼印とは、文字や絵が刻印された板(印版)を高温で熱し、それを対象物に押し当てて焦がすことで図柄を刻印する手法です。「オリジナル一輪挿し」で使用する真鍮の印版には、『鳥獣戯画』の繊細な線が忠実に再現されています。スタッフの方は「温度は500℃ぐらいなので、うっかり触れると一瞬でやけどします。焼印をする木の種類によって、印版の温度や、押し当てる時間、力加減を調整するのがコツですね」と話してくれました。

仕上げ

仕上げに、オイルフィニッシュを行います。オイルフィニッシュは、木肌そのままの色の美しさを引き立てる仕上げ技法。オイル仕上げに用いられるオイルにはさまざまな種類がありますが、オークヴィレッジでは自然素材からつくられたオイルにこだわり、亜麻という草の種子から搾った「亜麻仁油」を主成分としたオイルを使っています。

木製品の表面にオイルを染み込ませ、擦り込み、拭き上げます。このオイルフィニッシュによって、木によく馴染み、自然の木肌そのままの、しっとりとした風合いと心地よい肌ざわりが得られます。素材の表層部に浸透させる塗装のため、部分的にはがれてしまう心配はありません。

※ 写真はイメージです。

このように、さまざまな“技”を持つ職人たちの手を経て、ようやく一輪挿しが完成します。
世界にたったひとつの、あなたのためにつくられた逸品……
日本の豊かな森に思いを馳せながら、大切にお使いください。

「プランG」と「森と緑の保全活動」

丸紅グループは再生可能エネルギーを活用した発電に力を入れています。特に小水力発電は自然の水の流れを利用している国産エネルギーで、豊かな森から生まれています。

この美しい日本の原風景を未来に手渡すために、私たちにできることは何だろう? そして、新たな時代を担う電力会社として、私たちがすべきことは何だろう? 丸紅新電力の「プランG」は、私たち自身へのこんな問いかけから生まれました。「電気の購入を通じて、お客さまに、環境保全活動に直接参加していただけるような機会をつくり上げたい」という思いを形にしたプランです。

当面は「トトロのふるさと基金」の、森と緑の保全活動をご支援いただきながら、お客さまにも私たちとともにプランGを一緒に育てていただき、今後はさまざまな企画へと展開していきたいと考えています。

オークヴィレッジの理念は、まさに私たちが「プランG」にこめた思いと互いに響き合うものです。丸紅新電力、スタジオジブリ、オークヴィレッジ、そしてお客様がつながることで、日本の原風景を未来に残す活動を展開していきたいと考えています。

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オークヴィレッジ コーポレートサイト